カード時代と多発するトラブル
カード犯罪カード 破産
クレジットの発行枚数二億五四〇〇万枚
カード社会といわれて久しいのですが、クレジットカードの発行枚数は、実に二億五四〇〇万枚に達しています。その内訳は、
①銀行系九六六八万枚、②流通系七〇九六万枚、③信販系六三七七万枚などとなっています。
昭和六一年に九七〇五万枚の発行でしたから、約二・六倍の発行枚数となっているのです。
こうした本格的なカード社会の到来に伴い、多くの問題も生じています。
①カード契約に関するトラブルの多発
クレジット・サラ金などのカード契約は、消費者信用(与信)制度と呼ばれるものですが、消費者にとって便利なものですから、それだけ多くの危険性を持っています。業者の過剰融資の問題、契約内容についての無知・軽率さによるトラブル、さらには無知に付け込む悪質商法の横行と、悲惨な事件が多発しています。
②カード犯罪の多発
カード社会は多くの犯罪も産んでいます。これには消費者が引き起こす犯罪と業者側が引き起こす犯罪とがあります。犯罪の類型では、いずれも詐欺が最も多く、その手口はいっそう知能化・巧妙化しています。
最近では、多重債務者をねらった詐欺などが横行しており、消費者側の法知識の無知等に乗じた犯罪が起きています。また、インターネット利用によるカード決済にともなう被害も多発しています。こうした犯罪に巻き込まれると、その損害の全額の回収は難しく、また多くの時間と労力を要することになります。事前の予防こそが重要なのです。
また、犯罪とはならないまでも、多重債務者をターゲットにした示談屋、整理屋、紹介屋、買取屋といわれる悪質業者もいますので、安易にこのような業者の話にのらないよう十分に気をつけることです。
③多重債務者の発生
カード社会で最も問題になっているのが、カードの使いすぎによる破産の問題です。全国の地方裁判所に対する個人破産の申立は、平成四年以降四万件台で推移していましたが、ついに平成一〇年中の個人破産は一〇万件を突破し、平成一五年中は約二四万二三七七件と大幅な増加となっています。
この伸びはバブル崩壊による収入の減少、リストラ・倒産による失業などが主因ですが、消費者のカードに対する認識の甘さにも原因があるようです。
借りすぎる消費者側にも問題はあるようですが、業者側の過剰融資にも問題があると思われます。
このような状況下、個人破産は今後も高水準で推移するものと思われ、いつ個人破産してもおかしくないと思われる潜在的な破産予備軍は、一〇〇万人とも一五〇万人とも言われています。
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